情報:日本語能力試験 JLPT
日本語能力試験(JLPT)
日本語能力試験(JLPT)は、独立行政法人国際交流基金と公益財団法人日本国際教育支援協会が運営しています。日本語を母語としない人を対象に、日本国内および海外で日本語能力を測定し、認定する試験です。N1~N5まであり、N5が一番易しく、N1が一番難しいです。
試験はいつ?
試験は、7月と12月の年2回行われています。海外では、7月だけや12月だけの都市があります。
今年の試験実施日は、以下のホームページをご確認ください。
メリット
・どのくらいの日本語能力を有しているかということを証明することができます。
・日本の出入国管理上の高度人材ポイント計算表のポイントが付きます。
N1合格者は15ポイント、N2合格者は10ポイントが付きます。
・日本の医師等国家試験を受験するための条件のひとつです(N1の認定)
・日本の准看護師試験を受験するための条件のひとつです(N1の認定)
・EPA(経済連携協定)に基づく看護師・介護福祉士の候補者選定の条件のひとつです。
N5程度(フィリピン・インドネシア)またはN3(ベトナム)以上の認定が必要です。
・在留資格「特定技能」の要件のひとつです(N4の認定)
・在留資格「技能実習」の要件のひとつです(N4の認定)
認定の目安
N1 | 幅広い場面で使われる日本語を理解することができる |
N2 | 日常的な場面で使われる日本語の理解に加くわえ、より幅広い場面で使われる日本語をある程度理解することができる |
N3 | 日常的な場面で使われる日本語をある程度理解することができる |
N4 | 基本的な日本語を理解することができる |
N5 | 基本的な日本語をある程度理解することができる |
試験科目と時間
レベル | 言語知識(文字・語彙・文法)・読解 | 聴解 | 合計 | |
N1 | 110分 | 55分 | 165分 | |
N2 | 105分 | 50分 | 155分 | |
レベル | 言語知識(文字・語彙) | 言語知識(文法)・読解 | 聴解 | 合計 |
N3 | 30分 | 70分 | 40分 | 140分 |
N4 | 25分 | 55分 | 35分 | 115分 |
N5 | 20分 | 40分 | 30分 | 90分 |
どんな問題が出題されますか?問題例に挑戦しよう
の読み方として最もよいものを1・2・3・4から1つ選びなさい。
N1・・・彼は新薬の開発に挑んでいる。
1.はげんで | 2.のぞんで |
3.からんで | 4.いどんで |
N2・・・この黒い種からどんな花が咲くのだろうか。
1.だね | 2.たね |
3.じゅ | 4.しゅ |
N3・・・山本さんはクラスの代表に選ばれた。
1.たいひょう | 2.だいひょ |
3.だいひょう | 4.たいひょ |
N4・・・あにはバスで会社に通っています。
1.むかって | 2.かよって |
3.わたって | 4.もどって |
N5・・・新しい車ですね。
1.あたらしい | 2.あだらしい |
3.あらたしい | 4.あらだしい |
1回の試験で受験できるのは、N1~N5の中から1つだけになりますので、
自分の実力に合ったレベルを受験しましょう。
JFT-Basic国際交流基金日本語基礎テスト
情報:JFT-Basic 国際交流基金日本語基礎テスト (jpf.go.jp)
JFT-Basic国際交流基金日本語基礎テストは、日本語を母語としない外国人、主に就労のために来日する外国人に「ある程度日常会話ができ、生活に支障がない程度の能力」があるかどうかを判定するテストです。
💡「特定技能1号」を得るために必要な日本語能力水準を測るテストに活用されています。
JFT-Basicは、受験機会が多くあることと、結果がすぐにわかることが特徴です。
時間
テストの時間は60分です。
レベルの目安
「JF日本語教育スタンダード」が日本語の熟達度として採用しているCEFRの枠組みに沿った、「日本語で何がどれだけできるか」という課題遂行能力をレベルの指標としており、A-1 とA2のレベルに基づいて出題されます。
BJTビジネス日本語能力試験
BJTビジネス日本語能力試験は、公益財団法人 日本漢字能力検定協会が実施している試験です。
日本のビジネス社会や日本ならではの言葉遣いを使うビジネスコミュニケーションの能力を図るテストです。
レベルガイド
結果は「合格/不合格」ではなく0~800点の点数(スコア)と、点数に応じたJ5~J1+の6段階のレベルで評価されます。受験者の能力に変化がない限り、何度受験しても同程度のスコアになるよう設計されており、能力の向上を細かく確認できます。
メリット
およそレベルについては、
BJTスコアが300点以上で JLPTのN5以上と認められます。
また、480点以上でJLPTのN1と同等と判断され、「留学生の就職支援にかかる特定活動の要件(本邦大学卒業者)」に認定されています。
高度人材ポイント制において、BJTスコア480点以上で15ポイント(JLPTのN1同等)、400点以上で10ポイント(JLPTのN2同等)が付与されます。
JLPTとJFT-BasicとBJTビジネス日本語能力試験の違い まとめ
・試験のレベル・・・日本語能力試験(JLPT)は、N1からN5まで5段階のレベルへの合否を判定します。
JFT-Basicは、A2レベルがあるか否かを判定します。
BJTビジネス日本語能力試験は、点数に応じて、J5~J1+の6段階のレベルで判定します。
・実施方法・・・JLPTはマークシート方式、JFT-BasicとBJTビジネス日本語能力試験はCBT方式
・試験結果・・・JLPTは受験日から約2か月後にオンラインで結果、約3か月後に合否結果通知書
JFT-Basicは受験当日に結果、受験日から5営業日以内に判定結果通知書
BJTビジネス日本語能力試験は、受験当日にスコアがわかり、3日後に成績認定書
新行政書士事務所では、在留資格の手続きの
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